「ペットボトルそのまま捨てるとどうなる?」捨て方・処分法を解説

「ペットボトルそのまま捨てるとどうなる?」の分別編

「ペットボトルそのまま捨てるとどうなる?」という思ったことある方、結構多いと思います。

日常生活でのあるあるですね。

この記事では、「ペットボトルをそのまま捨てるとどうなるか?」ということを主題に、ペットボトルの正しい捨て方から、燃えるゴミか燃えないゴミかの区分、分別しないとどうなるか、さらにはラベルははがさなくてもいいのかという点を解説します。

また、キャップは燃えるゴミなのか?キャップ1個がどのくらいの価値を持つのか、さらに中身の飲み物が入ったまま捨ててもいいのかなどの疑問にもお答えします。

適切な処分の仕方についてもお伝えします。

ぜひ、最後までご覧ください!

この記事のポイント

  • 分別しないとどうなる?正しい捨て方とは?
  • 中身が残っててペットボトルが捨てられた後の処理
  • キャップとラベルの分別の重要性とキャップの価値
  • ペットボトルの正しい捨て方と環境への影響
  • 大量のペットボトルを効率的に処分する方法

分別しないとどうなる

ペットボトルの分別を怠ると、リサイクルプロセスに大きな影響を及ぼす可能性があります。

ペットボトルに付着している食品や飲料の残留物が、リサイクル工程での汚染の原因となります。汚染されたペットボトルは、リサイクルされるべき資源としての価値が落ちて、結果として処分されることになります。

これは、リサイクルできる資源が無駄になるだけでなく、処理施設では追加の手作業や処理工程が必要になり、効率的な処理の妨げになります。

この手間とコストが増えると、最終的にはそれが市民の税金やリサイクル製品の価格に反映される可能性があります。また、適切に分別されていないペットボトルは、リサイクルされずに焼却処理されることもありますが、これにより二酸化炭素排出量が増加し、地球温暖化の問題にも寄与することになります。

なので、正しい分別は、環境保護や経済的な観点から非常に重要なんです。

正しい捨て方とは?

ペットボトルを正しく捨てるには、まずキャップとラベルを取り外すことが重要です。

少し面倒な気持ちはわかりますが、これは徹底しましょう!

キャップは多くの場合、ポリプロピレン(PP)製で、ペットボトル本体とは異なる材質の「ポリエチレンテレフタラート(PET)」で作られています。

これらの材質の違いがリサイクル時の分別を必要とする理由です。

ラベルは、可能な限りはがしてから捨てることが推奨されます。ただし、はがしにくいラベルの場合はそのままで構いません。

次に、ペットボトルは洗浄して、中の液体を完全に排出してください。

これは、リサイクル工程での汚染を防ぎ、ペットボトルの再利用品質を高めるため。自治体によってはペットボトルを潰して捨てることを推奨する場合もありますが、これは収集や運搬の効率化を図るためです。ただし、ペットボトルを潰す際には、形状をある程度保つように注意しましょう。これらの手順を踏むことで、リサイクル効率が向上し、環境への負担も軽減されます。

中身の飲み物が入ったまま捨ててもいい

ペットボトルの飲料は、開封後は早めに消費したほうがいいです。口をつけた場合は当日中、または2~3日以内に飲みましょう。

飲み残しなく、最後まで飲むのが良いです。

も7し、中身を残してしまったらペットボトルを捨てる際に、いくつかの注意点があります。

そして中身を完全に空にした後、きれいに洗浄して乾燥させことが望ましいです。

これは、中身が残っていると、リサイクルプロセスでペットボトルが適切に処理されない可能性があるからです。特に、中に液体が残っていると、リサイクル施設での分別作業に支障をきたし、最悪の場合、リサイクルが不可能になることもあります。

しかし、中身を完全に排出することが難しい場合、例えば外出先でリサイクルボックスを利用する際などは、ペットボトルの中身を少し残した状態で捨てることも許容されます。この場合、ペットボトルを潰してから捨てることを推奨します。これは、ペットボトル内の液体が少ないほど、リサイクル工程での汚染のリスクが低減されるためです。

ただし、ペットボトル内に化学薬品や油類などが入ってる場合は、通常のリサイクルプロセスに影響を与えるため、リサイクルに出すのはやめましょう!。

このような場合は、専門の廃棄物処理施設に相談します。常識的な取り扱いを心がけ、適切にリサイクルし、環境への影響を最小限に抑えましょう。

燃えるゴミか燃えないゴミか

ペットボトルは通常、「燃えないゴミ」として分類されます。これは、ペットボトルがプラスチック製であるため、一般の可燃ゴミとは異なる処理が必要だからです。

ペットボトルは、燃やすと有害なガスが発生する可能性があるため、燃やさずにリサイクルが望ましいです。また、ペットボトルのリサイクルは資源の節約につながり、環境保護の観点からも重要です。日本では、ペットボトルのリサイクル率は約80%以上と高く、これは環境に配慮した廃棄物処理の成果の一つと言えます。

自治体によってはペットボトルを「資源ごみ」として分類し、専用の収集日に回収する場合もあります。

正しい分別方法を守ることで、リサイクル率が向上し、持続可能な社会の構築に貢献できます。

ラベルははがさなくてもいい?

ラベルは、ペットボトル本体と異なる材質で作られていることが多く、リサイクル時に異なる処理が必要になります。そのため、リサイクルセンターでは、ラベルを取り除いたクリーンなPET素材を求めています。

しかし、すべてのラベルをはがす必要があるわけではありません。

例えば、簡単にはがせるラベルや、リサイクルの際に問題を引き起こさないタイプのラベルはそのままで問題ありません。また、ラベルを剥がすことが困難な場合やもあるでしょう。そのため、自治体等によっては、ラベルを剥がさなくても良いと指導している所もあります。

ただし、ラベルを剥がすことにより、処理がスムーズに進むことは間違いありません。

ラベルを剥がす際は、リサイクルの効率性だけでなく、ラベルの材質やペットボトルのリサイクル基準を考慮する必要があります。もし、ラベルの除去が難しい場合には、自治体の指示に従ってください。

キャップの捨て方

ペットボトルのキャップの捨て方は、ペットボトル本体とは異なります。通常、キャップはポリプロピレン(PP)製で、ペットボトル本体のポリエチレンテレフタラート(PET)とは異なる材質です。この材質の違いから、リサイクルプロセスにおいても異なる取り扱いが必要になります。多くの自治体では、キャップを「プラスチック製容器包装」として分類し、別の回収方法を提供しています。

キャップの正しい捨て方は、まずそれをペットボトル本体から取り外し、清掃することが望ましいです。清掃することで、リサイクルの際の汚染を防ぎ、より高品質なリサイクル材料を得ることができます。キャップを適切に処理することは、無駄を減らし、資源を有効に活用するために重要です。また、キャップの適切な処理は環境への負担を減らすことにもつながります。

潰さない方がいい

ペットボトルを潰すことには、メリットとデメリットが存在します。メリットとしては、潰したペットボトルは体積が減少するため、収集や運搬の効率が向上します。これにより、収集車の燃料消費を減らし、二酸化炭素排出量の削減に寄与することができます。また、保管スペースの節約にもなります。

一方、デメリットとしては、潰すことによりペットボトルの形状が変わり、リサイクルプロセスにおいて適切に処理されない可能性があります。特に、リサイクルセンターでの自動選別装置は、形状が変形したペットボトルを正確に識別できない場合があります。その結果、リサイクル効率が低下することがあります。

このため、ペットボトルを潰す際は、地域のリサイクルセンターの機能や指示に従うことが重要です。いくつかの自治体では、ペットボトルの形状を保ったままの回収を推奨しています。ペットボトルのリサイクルにおいては、地域ごとのルールと施設の能力によって最適な方法が異なるため、適切な指導に従うことが望ましいと言えます。

キャップ1個でいくら

ペットボトルのキャップは、リサイクルされた際の価値は意外と高いです。

一般的に、キャップ1個あたりの価値は金額に直すと数円程度と見積もられますが、大量に集めると価値は大きくなります。

参考

例えば、一定の量のキャップをリサイクルすると、ワクチン数十回分の資金に相当すると言われています。実際、日本国内にはペットボトルのキャップを集めて、開発途上国のワクチン購入資金に充てるチャリティー活動が存在します。

このようにキャップのリサイクルは、環境保護だけでなく、社会貢献にも寄与することから重要視されています。キャップは、一見価値が低いように見えますが、適切にリサイクルされることで、社会環境に大きく貢献できるのです。

「ペットボトルそのまま捨てるとどうなる?」その後の処分

ペットボトルをそのまま捨てると、その後どうなるのでしょうか?

ここからは、ペットボトルが捨てられた後の運命に焦点をあて、どのように処理されるかを掘り下げていきます。

ペットボトルの使い回しの実態、キャップ分別の効率性と無駄、そのまま捨てることの影響と、大量にあるペットボトルをどのように効果的に処分するかについてお伝えしますね。

ペットボトルの一生を追いかけ、その処分方法や環境への影響を理解することで、より環境に優しい生活を目指しましょう。

捨てられた後

ペットボトルが廃棄された後、その処理プロセスは主に以下のように展開されます。まず、ペットボトルは一般家庭や事業所から収集され、リサイクル施設へ運ばれます。リサイクル施設では、ペットボトルはまず選別され、ラベルやキャップが取り除かれます。次に、ペットボトルは洗浄され、細かく砕かれてフレーク状にされます。このフレークは、リサイクルされて新たなプラスチック製品の原料となります。

もしペットボトルが適切に分別されていない場合、リサイクルではなく焼却処理される可能性があります。焼却処理では、ペットボトルは高温で燃焼され、その過程でエネルギーが回収されますが、二酸化炭素などの温室効果ガスが排出される問題があります。実際に、日本国内で発生するペットボトルの約20%が焼却処理されていると推定されています。

このように、ペットボトルの適切な処理は、環境への影響を最小限に抑えるために非常に重要です。適切な分別と回収が行われれば、リサイクルによって資源が有効利用され、環境負荷の削減に大きく貢献できるのです。

リサイクルの具体的方法

以下の表は、リサイクル方法ごとの主な特徴と具体的な適用例を示しています。

リサイクルの種類説明
マテリアルリサイクル物理的または化学的に処理し、新しい製品に使用。ペットボトルから新しいペットボトルやプラスチック製品を作る。
ケミカルリサイクル回収された材料を化学反応で分解し、新しい化学製品やエネルギー源として再利用。プラスチックを燃料や化学物質に変換する。
サーマルリサイクル廃棄物を焼却し、発生する熱をエネルギー源として利用。廃棄物の焼却による発電や暖房用熱源の提供。

洗浄後、ペットボトルは砕かれ、再生原料として新たな製品に変わります。

「ボトルtoボトル(食品用の使用済みPETボトルをリサイクルし、新たな食品用PETボトルに再利用すること)や「カスケードリサイクル(リサイクル前と同じ製品を、品質を下げずに作る水平リサイクルに対し、ペットボトルから白衣、上質紙からトイレットペーパーなど品質の低下を伴うリサイクル)」として、様々な製品に再利用される。

使い回し

ペットボトルの再利用可能性には、いくつかの限界が存在します。まず、ペットボトルは衛生的な理由から、一度使用した飲料用のボトルとしての再利用は難しいです。これは、使用済みのペットボトルが食品安全の面で厳しい基準を満たすことが困難であるためです。そのため、再利用されるペットボトルは主にリサイクルが主流となっています。

リサイクルされたペットボトルは、さまざまな製品に生まれ変わります。例えば、ポリエステル繊維として衣類やカーペットの原料になったり、新しいペットボトルや容器の原料として再利用されたりします。しかし、リサイクルプロセスは複雑で、ペットボトルを高品質の原料に変換するには精密な技術が必要です。また、リサイクルされたペットボトルから作られる製品は、原料の品質やリサイクルプロセスによって異なる特性を持ちます。

ペットボトルの再利用は、資源の節約と環境保護の観点から非常に重要ですが、その限界も理解する必要があります。ペットボトルの適切なリサイクルによって、資源を有効活用し、環境への負担を減らすことが可能です。

キャップ 分別 無駄

ペットボトルのキャップ分別は、リサイクルプロセスの効率化と環境保護に大きく貢献する重要なステップです。

通常、キャップはペットボトル本体と異なる材質(主にポリプロピレン)で作られており、分別回収されたキャップは、家庭用品や自動車部品などさまざまな製品にリサイクルされます。日本においては、例えば年間約20億個のペットボトルキャップが回収され、そのうち約90%がリサイクルされています。

しかし、このプロセスには無駄が伴うこともあります。キャップを1個ずつ手作業で分別する必要があるため、労力と時間がかかります。また、キャップの小さなサイズと軽量性は、運搬や処理の際に散乱しやすく、環境汚染の原因となることもあります。さらに、分別されたキャップが適切に処理されない場合、そのリサイクル効果は薄れ、無駄が生じることになります。そのため、キャップ分別のプロセスの改善と、リサイクルシステムの効率化が重要な課題です。

大量に処分する場合はどうする?

大量のペットボトルを処分する際、最も効率的かつ環境に配慮した方法を採ることが重要です。大量のペットボトルは、家庭内で一時的に集めることが多いため、適切な処分方法を知っておくことが必要です。まず、ペットボトルはラベルを剥がし、キャップを取り外した状態で分別することが基本です。この分別は、リサイクルプロセスを効率化するために不可欠です。

ペットボトルの大量処分においては、まず自治体の収集日程に合わせて準備することが基本です。多くの自治体では、ペットボトルの収集日が設定されており、その日に合わせて分別されたペットボトルを出すことが一般的です。しかし、大量にある場合、一度にすべてを出すのは現実的でないこともあります。このような場合、自治体のリサイクルセンターや地域のリサイクル施設に直接持ち込むことが一つの解決策です。多くの施設では、大量のペットボトルを受け入れており、専門的な処理を行っています。

また、清掃業者や不用品回収業者に依頼する方法もあります。特に、事業所やイベントなどで大量のペットボトルが発生した場合、これらの業者は迅速に大量処分を行ってくれるため、効率的な選択肢となります。ただし、この方法では処分費用が発生するため、事前に見積もりを取ることが重要です。

ペットボトルを大量に処分する際は、リサイクルの観点から、ペットボトルの素材をできる限り再利用するための注意が必要です。適切な分別と処分方法を選ぶことで、環境負荷を軽減し、資源の有効活用に貢献することができます。また、処分に際しては、リサイクル業者や自治体の指導に従い、適切な方法で行うことが不可欠です。

ペットボトルそのまま捨てるとどうなる?のまとめ

  • ペットボトルの正しい捨て方とは、分別して自治体の規定に従うこと
  • ペットボトルは燃えるゴミか燃えないゴミかによって処理方法が異なる
  • 分別しないとリサイクルプロセスが妨げられ、環境への影響が大きくなる
  • ラベルははがさなくても良い場合と必要な場合がある
  • キャップの捨て方には独自のルールがあり、適切に処理することが重要
  • ペットボトルを潰すことにはメリットとデメリットがある
  • キャップ1個のリサイクル価値は具体的な数字で評価される
  • 中身の飲み物が入ったままのペットボトルの処理方法には注意が必要
  • 捨てられたペットボトルはリサイクルセンターで分別処理される
  • ペットボトルの使い回しは衛生上の制約があり限界がある
  • キャップ分別は無駄を生じる可能性がある
  • ペットボトルをそのまま捨てることには環境への影響が伴う

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  • この記事を書いた人

行政書士 小野馨

平成17年行政書士事務所開業。日本行政書士会連合会 登録番号05300280 産業廃棄物収集運搬業の許可を得意とする行政書士。産廃・建設・古物営業許可を中心に5000件以上の許可実績。トップクラスの良心価格と実績で選ばれています。産廃業の開業はお任せ下さい。

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