産業廃棄物の仕事はやめた方がいい5つの理由とメリット・デメリット

本当に産業廃棄物の仕事はやめた方がいいの?

産業廃棄物のドライバーの仕事って高収入って本当?仕事がきつい、汚いって聞くけどどうなのか?あなたの知りたいことにお答えします。

この記事では、産業廃棄物の仕事の基礎知識から、ドライバーの具体的な仕事内容、業界の将来性、必要な資格、そして仕事のメリットとデメリットについて解説します。さらに、この仕事が向いている人とそうでない人の特徴、そして高い離職率の理由も掘り下げていきます。

「産業廃棄物の仕事はやめた方がいいの?」その判断をしたい人に客観的な視点もいれながらお伝えします。

産廃ドライバーの仕事を理解し、キャリア選択の参考にして下さいね。

この記事のポイント

  • 産業廃棄物の仕事に関連する物理的な危険性と厳しい労働条件
  • 仕事中の汚れや、不快な匂いへの頻繁な曝露
  • 肉体的および精神的な負担の大きさと長時間労働の実態
  • 事務処理の複雑さと専門的なスキルが求められる業務内容

産業廃棄物ドライバーの仕事内容?

産業廃棄物ドライバーは、工場やビジネス施設から発生する産業廃棄物を収集し、指定された処理施設へ運搬する責任を担います。

これらの廃棄物には有害な化学物質や重金属など、環境に悪影響を及ぼす可能性のあるものが含まれており、適切な処理が求められます。

ドライバーは運転だけでなく、廃棄物の安全な積載、運搬ルートの計画、特殊な処理法への精通など、広範な知識と技能が必要です。さらに、厳格な法規制に準拠した作業が求められ、業務は単なる運転以上の複雑さを持ちます。

ドライバーの必要な資格

産廃ドライバーになるには、最低限の資格として大型免許が必要です。

これは、産業廃棄物を運搬するための大型トラックを運転するために必須の資格になります。まず、大型免許があれば採用してもらえる確率も非常に高いと思います。

さらに、産業廃棄物の種類によっては特別な扱いが必要となる場合があります。

例えば、危険物や有毒物質を運搬する場合、関連する追加の資格や訓練が必要になることがあります。

これから労働市場で自身の価値を高めるには、専門性の高い資格を取得して、さらにドライバーとしてのスキルを磨くことが重要です。より幅広い職務に対応できるようにキャリアを考えていきましょう!

また、安全運転や危険物の取り扱いに関する知識は、日々の業務での事故リスクを減少させ、より安全な作業環境を作ることにも繋がります。

業界の今後、将来性はあるの?

産業廃棄物の業界は、環境保護と持続可能な資源管理の観点から、今後も重要性が増す見込みです。特に、都市化の進展や産業活動の拡大に伴い、廃棄物の量は年々増加しています。

最新の環境省の報告によれば、産業廃棄物の年間発生量は数百万トンに上るとされ、この数値は今後も上昇傾向にあります。また、環境に配慮した廃棄物処理技術への投資も拡大しており、業界は技術革新と拡大の波に乗っています。

これらの要因により、産業廃棄物処理業界の将来性は高く、安定した雇用機会が期待されています。

働くための心構え

産業廃棄物業界で働くためには、過酷な労働条件の下で働くための精神的なタフさが必要です!ストレスや圧力に対処できるメンタルの強さですね。

さらに環境保護への意識が高くなくてはなりません。

産業廃棄物を扱うことは、地球環境に直接影響を与えるため、作業の各段階で環境への影響を常に考慮し、適切な処理を心掛ける必要があります。

また安全意識も重要です。自身の安全はもちろん、周囲の安全にも配慮した作業をすることが求められます。

働きやすさはどう?

産業廃棄物のお仕事が働きやすいかどうかは、その方の向き不向きや物理的および精神的な耐性によるところが大きいです。

一般的な労働時間は、長い場合で1日10時間以上に及びます。もちろん、休憩時間や待機時間も含まれます。仕事を要領よくこなさなければ、仕事が溜まることがことも予想されます。また、重い物資の積み下ろしや悪条件下での作業も多く、これらが体力的な負担となり得ます。

さらに、不規則なシフトや夜間作業もあり、これが睡眠サイクルや生活リズムに影響を与えることも少なくありません。したがって、個人の体力、健康状態、仕事とプライベートのバランス、ストレスの解消などにより大きく変わるといえます。

向いてる人、向いてない人

それを踏まえて産廃ドライバーは、特に体力と精神力を要する業務です。

適している人は、重労働に耐えうる体力を持ち、環境問題への深い理解と高い意識を有する人です。また、ルーティンワークを厭わず、危険物扱いや不潔な条件下での作業にも要領よくこなす精神力が求められます。

対照的に、体力に自信がない、清潔を好む、単調な作業を避けたい方には向かない可能性があります。この仕事は体力だけでなく、適応力や忍耐力も重要な要素となります。

離職率の高さ

産業廃棄物のお仕事に向いてる人はいいですが、向いてない人も多く、離職率は特筆すべき高さです。それもそのはずですよね。ごみを扱う仕事です。相当、体力があり、環境へのお仕事に熱意のある方でないとできない!僕はそう思います。

業界特有の過酷な労働条件。

具体的には

長時間の労働、不規則なシフト、重い物資の取り扱い、悪臭や有害物質への曝露

これらにより、労働者の心身に大きな負担がかかり、結果として離職率の増加につながっています。

雇っても雇ってもどんどん辞める!

以上のような過酷な労働条件が理由で、従業員の早期離職が大きな問題になっています。

雇っても雇っても短期間で辞めてしまう…

業界では、従業員の健康と安全を守るための労働環境の改善が急務となっています。

従業員の極めて過酷であり、健康上のリスクや生活の質の低下を招くことが、職場離職の大きな要因となっています。そのため、業界には従業員の働きやすい環境を整備する必要があります。

仕事のメリット

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安定収入

産廃ドライバーとして働く最大のメリットの一つは、安定した収入です。

私見ですが、これがなかったら多くの方はこの仕事しないと思います。

年収は経験や地域によって変わりますが、平均的に300万円から600万円の範囲内です。この給与水準は他の運輸業務と比較しても比較的高い方ですよね。

さらに、ボーナスが出るところも多く、納得いく年収を得られる可能性はあります。家族を養う、貯蓄をする、将来の計画を立てるなど、一家の大黒柱としては、安定収入は魅力ですよね。

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需要の安定性

産業廃棄物の処理は、現代では社会が持続的に機能するために必要不可欠なサービスです。そのため産廃ドライバーとしての仕事は、経済の変動や市場の波に左右されにくい安定した需要があります。

廃棄物の量は常に一定であり、社会が発展すればするほど、廃棄物の量も増える傾向にあるため、この職業の需要は将来的にも安定していると考えられます。安定した仕事という意味の大きな安心感はかなりのメリットです!

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キャリアアップ可能性

産業廃棄物業界でのキャリアアップは、経験と実績により多岐にわたります。

初めはドライバーとしてスタートしても、勤務年数と共に管理職や専門的な役職への昇進の機会が増えます。

例えば、運搬管理、環境安全管理、業務改善など、専門性を高めていくと重要なポジションが開かれていきます。そして産業廃棄物処理の専門知識を深めたり、それに関連する資格を取得することでさらに可能性が広がります。

長年の経験と専門性の向上は、給与や職務に対する満足度も上がり、あなたの自己実現も叶います。

仕事のデメリット

3.キャリアアップ可能性デメリット1: 肉体的な負担

産業廃棄物ドライバーの仕事は、非常に肉体的に負担が大きいです。長時間の運転、重い物資の積み下ろし、そして時には危険物の取り扱いも伴います。これらの業務は、長期間にわたると体への影響が蓄積し、腰痛や関節痛などの職業病を引き起こすリスクがあります。また、不規則な労働時間や過度のストレスも、心身の健康に影響を与える可能性があります。

デメリット2: 環境への曝露

産業廃棄物のドライバーとしての仕事は、しばしば不快な環境での作業を要求されます。特に、廃棄物から発生する悪臭や化学物質への曝露は避けられない問題です。これらの条件は、職場での快適さを大きく損ねる要因となり、仕事の質や生活の質に影響を及ぼします。また、一部の化学物質は健康に害を及ぼす可能性があり、適切な保護措置が必要ですが、それでも完全にリスクを排除することは難しいのが現状です。

長期的な健康問題

産業廃棄物ドライバーの職は、長期的な健康への影響を及ぼす可能性があります。

特に腰痛や関節痛などの職業病が発生するリスクが高く、これは重い荷物の取り扱いや長時間の運転から来るものです。不規則な勤務時間は、睡眠不足や体内時計の乱れを引き起こし、これがストレスや疲労の蓄積につながることもあります。さらに、廃棄物から発生する塵埃や化学物質への露出は、呼吸器系の健康問題を引き起こすこともあります。長期的にはこれらの要因が心身の健康に悪影響を及ぼす可能性が高いため、適切な予防措置と定期的な健康チェックが重要です。

産業廃棄物の仕事はやめた方がいい5つの理由

「産業廃棄物の仕事はやめた方がいい」と考えている方へ向けて、この記事では産業廃棄物関連の職における5つの大きな問題点を探ります。

これらの仕事は、物理的な危険や厳しい環境にさらされることが多く、「とにかく危険!」と言われる所以です。さらに、「汚い仕事が多い」「正直仕事がきつい」という特徴も、この職業についてよく挙げられるデメリットです。

加えて、「事務が難しい?」という側面や、仕事特有の「匂いがつく!」問題も存在します。これらの要因が、仕事の離職率を高めているのです。

とにかく危険!

産業廃棄物ドライバーの仕事には多くの危険が伴います。運搬する荷物は重量があり、時には不安定で扱いが難しいこともあります。さらに、危険な化学物質や有害物質を含む廃棄物を扱う場合があり、これらの取り扱いには特別な注意と技術が必要です。事故や怪我のリスクを最小限に抑えるため、安全対策としての研修が必須であり、日々の業務においても常に高い安全意識を持つことが求められます。

汚い仕事が多い

産業廃棄物の取り扱いに伴い、ドライバーの仕事はしばしば非常に汚れるものです。廃棄物には化学物質や油分、生物性廃材などが含まれていることが多く、これらの物質は衣服や肌に付着しやすいです。作業中には防護服や手袋の着用が義務付けられていますが、それでも汚れは避けられない状況が多いです。このため、衛生面への配慮が重要となり、職場の清潔さを維持するための追加的な措置が必要となります。

正直仕事がきつい

産業廃棄物ドライバーの仕事は、肉体的に非常に要求が高いものです。長時間にわたる運転、重い物の積み下ろし、時には危険な物質の取り扱いなど、身体への負担が大きい作業が含まれます。特に、一日の労働時間が10時間を超えることも珍しくなく、これに伴う疲労は蓄積しやすいです。また、運搬する物資の重さやサイズによっては、特別な注意が必要な状況も生じ、これが精神的なストレスにも繋がります。

事務が難しい?

産業廃棄物ドライバーの仕事には、単なる運搬業務以上の責任が伴います。具体的には、運搬する産業廃棄物の種類、量、行き先に関する詳細な記録を管理し、これらの情報を正確に報告する必要があります。また、法的な規制に基づく厳格な文書処理や、廃棄物の起源と処理先に関する追跡可能性の確保も重要です。これらの手続きは、多くの細かな注意点を要するため、注意深さと正確性が求められる難しい業務となります。

匂いがつく!

産業廃棄物ドライバーは、避けられない職業特有の匂いに晒されることが多いです。特に、化学物質や腐敗した廃棄物を運搬する際には、強烈な匂いが衣服や肌に付着しやすく、これがプライベート生活にまで影響を及ぼすことがあります。仕事後の身体や服の清潔を保つためには、徹底した洗浄が必要となるため、個人の衛生管理に対する意識も高める必要があります。この匂いは、仕事のストレスとなることも少なくなく、職場の離職率に影響を与える要因の一つとなっています。

産業廃棄物仕事辞めた方がいいのまとめ

  1. 産業廃棄物の仕事は物理的危険性が高い
  2. 長時間の労働が常態化している
  3. 肉体的、精神的なストレスが大きい
  4. 職場の汚れや匂いへの頻繁な曝露がある
  5. 仕事の厳しさが高い離職率の原因となっている
  6. 職場環境の改善が必要とされている
  7. 事務作業には専門性が求められる
  8. 適切な資格が必要とされることがある
  9. 安定した収入が得られる可能性がある
  10. 職業によってはキャリアアップの道が存在する
  11. 職場での安全対策が重要視されている
  12. 環境保護への意識が仕事をするうえで重要となる

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  • この記事を書いた人

行政書士 小野馨

平成17年行政書士事務所開業。日本行政書士会連合会 登録番号05300280 産業廃棄物収集運搬業の許可を得意とする行政書士。産廃・建設・古物営業許可を中心に5000件以上の許可実績。トップクラスの良心価格と実績で選ばれています。産廃業の開業はお任せ下さい。

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